織部と抹茶

早いものでもう5月も終盤。この週末の営業から、マンスリーは6月仕様になります。週替わりはこなゆきとかぼちゃで、6月のマンスリーは抹茶。マンスリーとしては初登場です。

というのもこの抹茶プリン、製造条件にとてもデリケートで、ちょっとしたことで出来映えが大きく変わってしまいます。過去には外見の出来が気に入らず、「こんなのはお客さまにご提供できない!」と自家消費したことも・・・ まるで陶芸の名人が焼きあがった陶器をみずからたたき割ってしまうかのようですね(汗) 最近は安定した製造ができるようになってきたので、栄えてマンスリーでのご提供です。

陶器といえば、織部焼という焼き物をご存じでしょうか。岐阜県東濃地方で作られる陶器で、緑色の釉薬が生む独特の色合いがとても趣のある焼き物です。芸術作品もありますが、日常使いの食器としても用いられ、生活に寄り添う身近な陶器でもあります。その名は、創始者であり千利休の弟子でもある武将、古田織部から名づけられたといわれています。

しろねこプリン・抹茶は、朝比奈産抹茶と藤枝市神谷製餡所のこしあんによる地元コラボレーションの深い味わいもさることながら、その色合いが「織部焼のよう」と賞されたこともあり、見た目にも楽しんでいただける一品となっています。

目にも舌にも味わい深いしろねこプリン・抹茶。本格的な夏が始まる前の、ちょっとだけゆったりした時間のお供にいかがでしょうか。